中国とお茶と歴史と…

富士山のめぐみ茶ん

2011年01月21日 11:10

昨日のニュースで、中国のGDPが日本を抜いて
世界で第二位になったとのことでした。

(ただ、貧富の差が非常に大きく、
ごく一般の中国人にとっては、
暮らしは なおかつ厳しいのだとか…)

昨年末から時間を見つけて読んでいる
「お茶の歴史」ですが、(まだまだ1/3しか
進んでいませんが)中国の歴史を知らなければ、
お茶の歴史は語れない気がします。

今のところ読んだ部分を要約すると、

人間は、太古の昔から陶酔するとか、気を高めるとか、
興奮するとか、とにかく刺激的なことが大好きなんです。
人間は、たくさんの鉱物や植物を口にし、もっとも気分が
良くなるものを探し続けていました。
中には、麻薬や毒物で死を招くものもありました。
そしてやっと、死を招くどころか病気を改善し、
より健康になる上に気分を高めることができるものに
出会った。それがお茶なんだそうです。

お茶の樹は、非常に寒い地域や熱い地域では
生育できません。
限られた地域…
それは、インドから中国南西部あたりに生えていました。

中国では、紀元前の昔から 国策でお茶を栽培し、
周辺民族との貿易にも利用していたため、
お茶の樹は なくてはならないものでした。
その主な例は「茶馬貿易」
(国を脅かす民族と戦うために必要なもの、
それは強い馬でした。強い馬を育てることができない中国では、
国民にお茶を栽培させ、お茶と馬を交換していた)

ヨーロッパ諸国の大航海時代・仏教の伝来・
アメリカ合衆国の独立…。
遊牧民族やイギリス人がお茶を飲むようになったのも
中国のお茶貿易が原因のようです。
いえいえ、日本人がお茶を飲むようになったのも…
仏教伝来が発端だとしても中国が原因なのかもしれませんね。

お茶が原因でどれだけの人々が喜びを得、どれだけの
人々が亡くなっていったか…。

中国恐るべし…というか、お茶 恐るべし。

お茶は、何千年もの間に姿・形を変えていますが、
それは、永遠に人間が摂取し続けるものとなるに
違いありません。

そんな気がしている毎日です。




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